前立腺癌の手術をしました。
4.その後の様子

  昨年 1月に行った血液検査の結果、PSAは 0.5という値でしたが6月には 2.4、、12月には 8 と上がってきました。さらに上昇し10 以上になるようだったら、ホルモン治療をする予定だといわれていました。ところが 99年7月の骨シンチ検査結果は、骨への転移は見られないが、PSAの方は、14.5 まで上がってしまいました。この結果、「間歇的ホルモン療法」をすることになりました。この療法については詳しい説明を医師から聞きました。PSA値を下げるには、男性ホルモンの作用を抑える必要がある。そこで、作用の違う男性ホルモンを抑える1日3回の内服薬と月1回の注射薬を併用する治療法をするとのことでした。副作用のひとつに肝機能障害を起こすことがあるとありました。ところが何年か前に、飲んでいた高脂血症の薬で、肝機能障害を起こしたことがあることを言いました所、内服薬は止めて注射だけをすることになりました。8月、9月と2回やった所ですが、今のところなにも副作用らしきことは出てこないし、特に変わった自覚症状もありません。残りの人生をどのように生きてゆけばよいか展望を描き、くよくよ考えず、楽しく充実した日々を過ごしてゆきたいと思っています。                                                                        (99.9.28記)
                                                         
 
  「間歇的ホルモン療法」をはじめて、3ヶ月が過ぎ PSA値は7月(14.5)、8月(12.9)、9月(7.69)と順調に下がってきました。ところがこの頃から副作用が出始めました。なんとなく気力が出なくなり何をやっても長続きできず、すぐあきらめてしまうようになってしまいました。また、夜床に入って1時間位すると動悸が激しくなり、10分くらいで落ち着きましたが、10月、11月と4回ぐらい起こりました。循環器の先生に見てもらい、ホルダー心電図で24時間記録をとり、その結果悪性でないことが分かり安心しました。PSA値は 10月(2.71)、11月(0.97)、12月(0.62)と下がりました。リュープリンという女性ホルモン剤が効いたのでしょう。副作用としては、睾丸が徐々に小さくなってきたこと、医師は抗男性ホルモンのせいだとのこと、またカルシュウムも普通の人より10%位は低下してくるとも言われた。PSA値が、このまま安定してくれれば良いが、また10以上になったらホルモン療法を始めることになる。人によっていろいろだが2ヶ月で10になってしまう人、2年、10年ともつ人もいるそうだ。さて私はどうなって行くのだろうか.。99年9月で、手術後丸5年になりました。命続く限り安定していてほしいと願って、充実した毎日を送るようにしよう。2000年は6回目の年男、良い年であってほしい。                                                                                           (99.12.31記)
                                                                
 
  さて2000年の1年間ホームページも更新せずにきてしいました。PSA値は、以下のような経過をたどってきました。
1月(0.67)、2月(1.08)、3月(1.79)、4月(2.70)、5月(3.99)、6月(4.87)、7月(7.42)、8月(9.59)、9月(15.7)、10月(15.3)、11月(19.6)
1月には、「癌の活動性が弱くなってきた。放射線治療とホルモン療法の効果があった。」との診断でした。
2月には肝臓、腎臓の血液検査をしました。3月肝臓、腎臓ともに良好といわれ安心しました。4月  「PSAが上がってきて10以上になったらまたホルモン療法を始める」と言われてしまいました。5月、6月PSA上昇。7月骨シンチ検査。8月骨は異常なし。9月、10月とPSAが10以上になったので、11月から2回目のホルモン療法を始めることになりました。12月2回目のリューブリンを打ちましった。今のところ副作用は全くありません。
このような経過をたどっていますが、至って調子はよく、この20世紀最後の1年は、市のシルバー人材センターに入って、パソコンサークルに所属しシルバー人材センターのホームページを作る仕事に参加したり、近くの大学図書館で、1週間おきの午後5時から7時まで、図書館の仕事をお手伝いしたりして社会参加をしてきました。また趣味のゴルフも月1回は行くようにしてきました。生き甲斐を感じつつ寿命を全うしたいと思っています。                                                                (00.12.31記)
                                                        
 
  2002年を無事迎えることが出来ました。昨年1年間の状況を記すことにします。
2000年11月から始めた2回目の間歇式ホルモン療法の結果12月(11.4)、翌年1月(5.5)、2月(3.43)まで下がりましたので、ホルモン療法を止めました。
3月(1.97)、4月(1.37)、5月(0.76)、6月は休み、7月(1.97)、8月(2.28)、9月(3.27)、10月(5.25)と、また上昇気味になってきました。

98年1月から急上昇し、7月から第1回目のホルモン療法の結果急勾配で下降しました。00年1月から7月までは安定していましたが、8月頃からまた急上昇、11月から第2回目の間歇式ホルモン療法、4ヶ月リューブリンの注射をした結果、急下降と繰り返してきました。
10以下で常に安定していれば、完全に安心というところですが、ホルモン療法も注射だけでなく、飲み薬も併用すればもっと効果があがるとの医者の説明でした。肝機能障害を起こしたことがあるので、飲み薬は服用していないわけです。注射が効かなくなってきた場合は、飲み薬を服用しなければならないと医者は言っていました。
6ヶ月位の周期で上昇していますが周期が短くなってきたりすることも考えられます。

今の所、骨への転移もなく、自覚症状は全くないため、至って元気に過ごしております。
また今年1年この状態が続くことと思いますが大きな変化がないことを願っています。    (2002.1.1記)
                                                              
 
  2003年も無事に新年を迎えることが出来ました。
2001年に続き2002年も、PAS値の変動は激しく、1月から3回目の間歇式ホルモン療法を開始しました。
1月(20.1)、2月(17.7)、3月(11.0)、4月(6.93)、5月(4.98)、6月(3.79)ここでユーブリンの注射は中止、7月(2.16)、9月(1.84)、この月から3カ月おきに血液検査をすることになりました。

 PAS値はこのような変化を繰り返しながらやがて薬が効かなくなるのではないかと思っています。それにしても自覚症状は全くなく、至って元気でいられることは幸せであり、手術後今年で丸九年になります。もう完治したのではないかと思っています。現在では治療方法・技術も発達し私のときより向上しているようです。もうそろそろ私のホームページの内容も古くなってきたのではないかと思い今年一杯で終止符を打とうかなと思っています。多数の読者の方からメールを頂きました有難うございました。いずれまとめたいと考えております。その後いかがお過ごしでしょうかと思っております。
なお昨年暮れの18日、天皇陛下が前立腺がん摘出手術を受けることになったと発表がありました。我々にとっても大変気になるところですが、無事手術が済まれることと、お元気になられることを祈っております。                                                       (2003.1.1記) 
                                                           

  2003年も無事過ごせました。相変わらずホルモン療法は8月から再開しました。PSA値の変動は、1月(2.54)、3月(4.36)、5月(8.65)、6月(10.6)、7月(12.5)、ここでユーブリンの注射を開始 8月(20.7)、10月(5.67、11月(6.47)、12月(4.1)、2004年1月(4.16)と5回注射をしましたが、まだ続けています。
今までのPSA値の変動は、下のグラフのようにある意味で安定しています。医師も模範的な変動で、ユーブリンの薬効が適切に効いている、との評価でした。


自覚症状としては、注射直後しばらくの間、少しばかりの脱力感と気力の弱まりを感じました。
この1年間でゴルフに12回行きました。病気のことは忘れ、いろいろなことに挑戦してきました。
今年の9月で、手術後丸十年になります。先日76歳の誕生日を迎えました。
まだまだ頑張る積もりでいます。                              (2004.2.12記)             
 
  2003年8月から2004年1月までユープリンの注射を続けました。2月(3.61)4月(1.80)6月(2.8)7月(2.40)9月(4.8)といった経過をたどりました。4月には主治医の頴川先生が他の大学にご栄転になってしまいました。
今までの経過から先生は、「経過は模範的で教科書どおりの変動だった」とおっしゃっていました。完治とまではいえないがここまでくれば治療は成功だったと私も思えるようになった。今後は3ヶ月に1回の診察をお願いすることにした。今は大変調子もよくすごすことができるようになってきました。しかしホルモン療法もどこまで効果があるのかわかりませんが、いずれ効かなくなるのではないかと思っています。術後10年が過ぎ今年喜寿を迎えることができました。
これでこのホームページも終わりにしようと思っています。皆様の今後の治療がうまくいってお元気になられることを祈っております。                                 (2005.2.18記)
 
  PSA値が、04年10月(5.8)だったのが11月(10.2)、05年1月(19.4)、3月(26.9)まで急上昇してしまいましたので、05年3月から6月までユープリンの注射をしましたが、4月(14.1)5月(7.75)6月(3.73)と下がってきました。そこで注射は止めましたが、その6ヵ月後06年1月には(15.6)まで上がってしまい、2月からまた注射をはじめました。今までは注射をしなかった期間が10ヶ月から12ヶ月くらいの間隔がありましたが、今回は7ヶ月目には注射を再開することになりました。徐々に薬の効き目が短くなってきたようです。自覚症状は特にありませんので、何も気にせずいたって元気にしています。
                      (2006.4.5記)
 
  1998年から2006年7月までのPSA値の変動推移をグラフにしました。   
   
                                                           (2006.8.20記)
 
 
この1年は何も支障もなく、昨年同様に元気に過ごしてまいりました。ただPSA値は、06年1月15.6、2月は、18.5と上昇したので、ホルモン療法を始めました。2月の注射で3月は11.4になり、以降3月から10月まで毎月注射をして、7.6,7.0,6.9,5.79,4.37、2.83,2.5まで下がりました。06年11月からはホルモン療法を取りやめました。上のグラフのようにUP,DOUNの繰り返しがいつまで続くのでしょうか、そのうちにユープリンの効果がなくなるのではないかと思っています。
6月に骨シンチ検査をしました。1年に1回してきましたが、7月の診察でガンの転移は全くなしとのことで安心しました。またPSA値も2.43まで下がっていましたので、ユープリンの注射によるホルモン療法もやめることになりました。
現在はきわめて具合よくきていますが、副作用としては尿が近いことくらいです。                                                   (2007.8.1追記)
(追伸)
この病気中にVisualBasicで作った、やさしいゲームや数学・電気関係のプログラムを載せました。興味のおありの方は開いてみてください。
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