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前立腺癌の手術をしました。

 

2 手術直後

入院して初めての検査は血圧、体温計測と尿量測定だった。2日目午後肺活量の検査。担当の医師から、「手術は11時入室、12時開始し2,3時間かかる。心筋梗塞をやっているので管を普通の人より多くつけることになる。1ヶ月後には職場復帰が出来るだろう。尿漏れは約1ヶ月位で何とかなるだろう。」 との話だった。
手術承諾書が渡された。それには前立腺全摘手術及びリンパ節廓清術を行うが承諾するか、という内容だった。
夕食後麻酔科の
先生の問診と手術についての説明があった。「前立腺手術では出血が多いため普通には、自分の血液を抜いて薄めて貯めて置き手術後、徐々に元に戻してゆく方法(抜血)を取るが、心筋梗塞をやったためこの方法が取れず、輸血することがあるかもしれない。手術後どの方法をとったかは説明する。」とのことだった。
前日の午前中胸から下腹部までの剃毛をし、入浴。午後から麻酔科の先生がこられ、「抜血の方法はとらないことになり、全身麻酔でなく、局所麻酔でやることになった。睡眠薬を注射し、痛み止めも打つから安心して手術を受けるように。」とのことだった。麻酔の方法はいくら説明されてもよくわからない。
夕食後、手術室の看護婦の問診があった。消灯前には主治医の穎川先生がこられて「手術はうまくゆくから安心して任せてほしい。細かいことは心配しないでよい。」と言われた。頑張れ、安心せよ等と言われても患者にはなにも出来ない。頑張るのは先生と看護婦さんだと思った。執刀する先生と看護婦さんにお任せするだけだ。医師を信頼し、医師のいうことにしっかり従ってゆく以外にない。そうすることが一番大切なことだ。
 「先生、看護婦さん頑張ってください、お願いします。」

手術当日の朝排便。昨夜の下剤は、お腹の中を空にするためのものだった。注射をしストレッチャーに乗せられ病室を出たのは10時頃だった。そこから先は何も覚えていない。昨夜は熱が出たようで、氷枕をし両脇には氷嚢を当て、電気毛布に包まっていたようだ。酸素吸入の管を口にわえ、鼻に管が差し込まれ、腕には点滴の針が刺さっていて身動きできない状態だった。
次の朝には熱も下がった。昼に痛み止めの座薬を入れてもらったので痛みもなくなった。看護婦さんが、来て「さあ立って歩きましょう。」と言われて、やっと立ち上がり、つかまりながら歩いてみた。
導尿管が少し動いて出血した
。背中がなんとなく痛む。チーフのC先生から手術の経過が話された。「前立腺全部とリンパ節の悪いところは取ったが、これから組織の培養検査をしなければならず、2,3週間かかるだろう。退院して外来で来た時に説明があるだろう。」とのことだった。点滴と下剤をかけ、痛み止めの座薬を入れてもらって休む。
C先生の回診。「今週の木金の2回に分けて抜糸をする。来週の金曜日には導尿管を抜く。あとは食事をしっかりとれば日に日に回復する。切りとった部分は顕微鏡検査に回っている。ほとんど大丈夫だろう。」とのこと。
しっかり食事をとり、運動をするように
言われた。運動といっても導尿管がさしてあるし、点滴もしているのでまだ出来ないが、点滴を支える車を引きながら歩くことは出きるので、食事の前には廊下を一周するようにした。
夜なかなか眠れない。安定剤を出してもらった。
昨年前立腺全摘とリンパ節廓清術をし、今年になって残したリンパ節に癌が見つかり、再入院し放射線治療をした人が明日退院する。しかしあと半年くらいしかもたないそうだ。元気そうな人だが。また膀胱と前立腺を摘出手術をし、人工膀胱を尿道とつなげる手術をした人がいたが、昨日は元気に病気の話をしてくれていたが昨夜は大変苦しんだようだ。
癌と闘うなんて、大それたことはしない、これから一生付き合っていかなければならないのだから、仲良くしようと思っている。暴れず静かにしていて欲しいと願っているだけだ。
便秘していたが、浣腸をして気持ちがさっぱりした。回診があってB先生が抜糸(ホッシキスの金具のようなもの)を半分した。下腹部の皮の薄いところなので痛かった。それにお腹の左側に差してあった、血を抜く管2本(SBチューブ)を抜いてくれた。痛かった。15cmもある金属製のチューブが2本も入っていたのだから腸の調子が悪くなるのも当たり前だ。身が軽くなったような気がする。
次の日、部長先生の回診があり、C先生が残り半分の抜糸をしてくれた。看護学生が全身を拭いてくれ、ペニスの先の消毒、ガーゼと腹帯の取り替えをしてくれた。
病の先輩が、尿導管がぬけた後の尿漏れについて教えてくれた。排尿のタイミングを掴むことが大切だと教えてくれた。尿導管が抜けたばかりのときはオムツをつけ、ベットには下敷きを敷いてくれるが、ペニスの先には尿パットを作ってつけておいたほうが良いとも教えてくれた。いろいろ経験した上での知恵を大切だ。教えてくれてありがたかった。
シャワーの許可が出た。B先生から「術後5年間無事に過ごす人は80%。これからは初めのうちは月に2回、徐々に月1回、3ヶ月に1回、半年、1年に1回といった具合に外来で診てもらうように。」とのこと。
C先生の回診で「尿導管を抜いたらいつ退院してもよい。」主治医の穎川先生 も 「後1週間で退院していいだろう。」といわれたが、ちょっとした調子で尿が漏れてしまうので、その調節の仕方が分かるまでいたいとお願いした。食事が常食になったのでまた便秘するようになってしまった。
明日尿導管が抜けるので、抜いた後の処置について看護婦さんに聞いた。
 ・オムツをする。(カバーは蒸れるのでしない方がよい)
 ・オムツの上からパンツをはく。
 ・初めてのオムツで、どれくらい漏れたか確認して交換する。
 ・ペニスを蒸しタオルで拭いて清潔にしておくこと。
いよいよ尿導管が抜けた。オシメをしパジャマに着替えた。身が軽くなった気がする。
尿は出ているのか出ていないのか全く分からない。横になっているときに、少し体を動かしただけでジイート漏れてしまった感じがする。これが止まらないと駄目だ。尿意を催したらすぐにトイレに行く事。立ち上がって2、3歩歩いたところでチョロット漏れる。トイレに行って容器を向けると1回に150cc位意識的に出せるようになった。後は肛門を閉める練習をして括約筋を強めることだ。そして立ち上がったときとか、歩きはじめたときに漏れないようになればよい。これが出来るようになるのに2ヶ月くらいはかかるようだ。この練習に励もう。

朝起きてカーテンを開けようとしたときチョロット出てしまった。何か次の行動に移ろうとすると出てしまうようだ。そして量も多くなってきた。朝の1回目に大部分が漏れてしまった。C先生の回診で「データは良好。肛門を閉める練習をするように。」といわれた。
排尿量は昨日一日で2150ccで良好だった。肛門の締め方の要領が分かってきた。股間をきつく締め付ける運動がよさそうだ。尿量記入用紙を見てきたB先生が「漏れた量も120cc位で少なく、立ち上がったときも、ドバーと漏れるようではなく順調のようだ。」といわれた。肛門を締める運動をすることが唯一の方法のようだ。動きはじめるときとか、緊張したときに漏れてしまう。気にしないようにした方がいいかもしれない。私の後から手術した人と同室になった。いろいろ教えてあげた。大学の先生で膀胱癌で、摘出手術し、人工膀胱をつけることになった人もいた。皆さんを励ましてあげた。
看護婦さんから「尿漏れの状態がよいからオムツはやめて小さい尿とりマットか尿キャッチにしたほうがいいだろう。」といわれた。
4週間で退院。これからの生活がちょっと不安だ。尿の漏れがなくならないことにはどこにも行けない。何とか頑張らなくてはと思うが、どうなるだろか。


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